FRPボートの始まり [2020年04月30日]
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それでは早速昔ばなし FRPボートはいつ・だれが造り始めたのか
アメリカ海軍が世界で最初に積層プラスチック艇の建造を始めたと言われている。第2次世界大戦中の1942年にアメリカ海軍は熱可塑性樹脂と目の粗い麻布を使って船を作る研究を行った。同じ1942年に熱硬化性樹脂「不飽和ポリエステル樹脂」が発明された。アメリカ海軍はその後不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊維のマット、クロスを使って実験的に掃海艇の建造を行った。さらに種々の工法、圧力バッグ法、バキューム吸引法、サンドイッチ構造、心材型工法なども研究した。(今使われている色々な工法はこの時すでに米国海軍により開発されていたわけである)
ここでFRP[Fiberglass Reinforced Plastic・ガラス繊維強化プラスチック]による舟艇建造の基礎が固まった。
1955年は、FRPにとって記念すべき年で、この年にロービングクロスが生まれた。そして、モールド(メス型)の上にマットとロービングクロスを順に手で積層してゆく「ハンドレイアップ」工法が定着した。
では、最初にFRPプロダクションボートを製造。販売したのはどのメーカーであろうか?筆者が各社のホームページを検索、比較したところ1955年にスポーツボートを発売したChriscraftが一番のようである。
1955年 Chriscraft