エビンルード物語 まえがき [2020年06月03日]
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2020年5月28日(米国時間)ボンバルディエ社BRPは
エビンルード船外機の生産を中止する
と発表した。これは、米国ウィスコンシン州にある工場がCOVID-19新型コロナの感染拡大で工場閉鎖を行うこととなり、同時に同工場で生産していたEvinrude船外機の生産中止を決定した。BRPでは今後とも部品の供給、アフターサービスは継続する。また、ボートメーカーへのパッケージエンジンの供給はマーキュリー社と協定を結び、供給を依頼したとのこと。今後はボートメーカー、Almacraft, Maritou(これらを最近買収している)の拡大、アルミボートやポンツーンボートの開発に注力する。
この結果、1907年から113年続いたエビンルードの歴史に終止符が打たれたこととなった。
東京ボート倶楽部のブログを書いている時に、当時米国OMC社からEvinrude船外機が輸入されて、ボートレースや記録会、原田氏のモーターボートによる大島東京走破に使われていたことを知ったので、次はエビンルード物語を書くことにした。STAY HOMEの時間を利用して書き上げ、5月23日にはエビンルード物語は完成し、下書きとして保存し、時機を見て逐次アップする予定をしていた。
ところが5月末に上記のニュースが入ってきたので、この「まえがき」を急遽書きアップせざるを得ないこととなった。ということでEvinrudeの歴史は終了したが、その追悼の意も含めて「エビンルード物語」を順次アップしてゆくのでぜひご覧ください。
サイドストーリー 空飛ぶ船外機
映画007, 1973年公開の第8作「死ぬのは奴らだ・Live and Let Die」 ロジャー・ムーア主演の第1作
でボートが空を飛んだ場面を覚えている方も多いと思う。そのボートがGlastronで、エンジンはEvinrudeであった。