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ヨットマン手帳 ①

ヨットマン手帳 ① [2020年09月13日]

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昔「ヨットマン手帳」というものがあった。昔と言っても私が学生時代の時なので、そんな大昔ではない。

今手元にあるのは1958年版で、財団法人舟艇協会出版部(後の㈱舵社)発行で、定価260円となっている。

 

この手帳の前半は、左ページに日ごとの予定を書き、右ページは白紙で何でも記入できるというタイプの普通の手帳である。しかし後半はヨットやボートに関する基礎知識が満載で、大変ためになる。

まずその年の各地の潮汐表が掲載されている。

 

次は航法についてで、コンパス、方位の読み方、位置の出し方、海上衝突予防法が載っている。その中の「視達距離」の項を転載すると、

視達距離(海里)=2.1(√H+√h) h(メートル)自分の目の高さ H(メートル)目標の高さ

即ちヨット上の自分の目の高さが水面から1mとすると、水平線までの距離は約2海里である。

海図に記載されている灯台の光達距離は眼高を5メートルとして計算されている。

 

次に、国際旗りゅう信号がカラーで載っている。

 

 

さらに、和文手旗信号の原画形象、和文手旗の書き方(旗の振り方)、欧文手形信号そしてもちろんモールス符号も掲載されている。

格言も載っている、その一つ

「アンカーを投げ込む前に、アンカーロープが確実に結んであるかたしかめよ」

ここまでで基礎知識の約半分、続きは次号で。。。。。


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