媽祖 [2021年02月06日]
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中国の道教の女神「媽祖」が海の守り神と信じられている。天后、天姫、天上聖母などとも呼ばれている。
媽祖はもともとは実在の人物で、福建省に宋代の960年に生まれた(生年には諸説ある)林黙娘がその人である。彼女は16歳の時超能力を授けられ多くの予言を的中させ、病人を救ったと言われている。また、あるとき大風や大波を予測し、多くの漁船を救ったので航海、漁業の神として信じられるようになった。崇拝者は福建省、潮州、中国沿岸、さらに香港、マカオ、台湾に多く、ベトナムや日本にも広がっている。
横浜の中華街にも2006年に媽祖廟が作られた。旧歴の3月23日にはこれら各地の廟で盛大な祭典が行われる。
台湾、台南の安平港には大きな像が立っていてその近くには立派な廟がある。
台湾、台南の安平港に立つ巨大な媽祖像
立派な案平の「天后宮」
また、中国青島の銀海マリーナには岸壁の一段高いところに媽祖像が立てられていて、港内の艇の航海安全を祈るように見守っている。
青島 銀海マリーナに立つ媽祖像 「天上聖母」「海上女神」と書かれている