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帆船・ヨットの帆装(リグ)

帆船・ヨットの帆装(リグ) [2021年08月30日]

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ヨットの帆・セール・の形やマストには色々の種類がある。そしてそれぞれに名称がついている。

 

まず、よく見る縦の三角帆はマルコニーリグと言われる。これは無線電信を発明したマルコニー(Guglielmo Giovanni Maria Marconi 1874-1937 1895年に無線電信を発明)が立てた長いアンテナにマストが似ているのでこの名前が付いた。

 マルコニーリグ

 

次が「ガフリグ」で、セールの上端を広げる横棒・ガフがついていてマストに接続、ロープで引き上げる。短いマストで対応できる。

 ガフリグ

 

同様に短いマストを使用するが、セールの前面に第2マスト・長い棒・ヤード・を取り付けマストに引き上げて斜めに使用する。

 ラテンリグ

 

次にセールの枚数やマストの数による分類もある。

上図のような1枚帆は「キャットリグ」と呼ぶ、マストの前にもう一枚三角帆を付けると「スループ リグ」となる。通常見かけるヨットはこの2枚帆が多く「マルコニーリグスループ」となる。

 

2本マストで、後ろのマスト(ミズンマスト)が短いものは。ケッチまたはヨールと呼ばれる。ミズンマストが喫水線の後端より前に立っているのが「ケッチ」、後ろに立っているのが「ヨール」である。

2本マストでも、前のマストより後ろのマストが高い船は「スクーナー」と呼ばれる。この場合は後がメインマスト、前はフォアマストとなる。

昔は木でマストを作っていたので長いマストを作ることが困難であったので、マストの数を増やしセールを分割していた。しかしアルミマストが作られるようになってからは長いマストもできるようになったので、2本マストのヨットは減少している。

さらに3本マスト、4本マストの船も帆船時代にはあったが、今は日本丸のような練習船以外に見ることはほとんどなくなった。

 ケッチ

 ヨール

 スクーナー

 


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