サバニ [2022年01月07日]
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インターネットで「さばに」を検索すると、「鯖煮」が出てくる、さらにそのレシピや味噌煮のレシピがある。それらを無視してさらに見てゆくと「サバニ。沖縄地方の舟」を見つけることができる、これが今回のテーマの舟である。
サバニ
琉球地方の古来の舟は丸木舟、刳り船であった、琉球王朝時代太い木を切り倒して森林が枯渇するのを防ぐため板を張り合わせたハギ舟が奨励された。その結果生まれたのが「サバニ」である。
板張りサバニ
全長5~10m、幅は約1.5mの細長い船で、櫂・エーク-で漕いで進む、また帆を張って帆走することもできた、この時はエークが舵として、そしてダガーボードとして使われた。
エーク
エークで漕ぐ
この帆・帆桟(フーザン)は横帆の一種であるが、最上部に竹竿のヤードがありそれにロープを結びマストに引き上げられる、また帆の中に竹製のフルバテンを入れ、ヤードの両端とバテンの両端からシートをとって帆の調整を行っている。
フーザン ヤードやバテンからシートをとっている
20数年前から帆掛けサバニレースが行われている。慶良間諸島の座間味島から那覇港までの約20海里(約36km)のレースで、漕いだりセーリングしたりで海峡を横断する。沖縄の梅雨明け6月下旬の開催で、安全のためサポートボートが1隻づつ伴走する。
私が参加したのは20年も前のことだが、早朝スタートして、那覇港にフィニッシュしたのは16時ごろ、くたびれました。
帆走サバニレース記念Tシャツ